小型・ミニ冷蔵庫が人気
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小型の冷蔵庫を、最近家電量販店などでよく見かけると思いませんか?
昔はタンスのように大きなものしかありませんでしたし、そんなに昔じゃなくてもちょっと前までは、冷蔵庫は大きな家電の代表でした。
でも最近は、一人暮らしで外食ばかりだから大きなものなんていらないのでミニ冷蔵庫が欲しい、という人や、家がそんなに広い訳じゃないけど夜中に喉が渇いて起きた時にキッチンまで行きたくないから2台目として小型冷蔵庫が欲しい、とか、オフィスの片隅にちょっと置いときたいんだけど、というような需要が増えたことから、大手のナショナルやシャープ等のメーカーからも小型冷蔵庫のラインナップが増えたんではなかろうか、と思われます。
更に、小型でもちゃんと冷凍庫がついた2ドアのものや、デザイン性の高いものなどが加わることで、小型・ミニ冷蔵庫はすっかり冷蔵庫の一つのジャンルになった感まであります。
冷蔵庫が冷えるしくみ
普通は『気化圧縮型』という方式で中のものを冷やします。
物質が固体から液体、液体から気体、と形を変えるときには必ず、形を変えるためのエネルギーが必要なので、周囲からそのエネルギーとして熱を吸収します。
例えば、注射する前に腕をアルコールで消毒すると、そこだけスーッと冷たくなったり、お風呂上がりやプールから出た時に早く身体を拭かないとすぐに寒くなるのも、夏に打ち水をすると涼しくなるのも同じ理屈で、冷蔵庫も、この気化熱の理屈を利用して、中のものを冷やします。
冷蔵庫の場合、この気化熱を起こす物質を『冷媒』といいますが、その冷媒をコンプレッサーで圧縮すると、高温で高圧のガスに変化し、放熱することで液体に変化します。
液体になった冷媒は、気体に戻りやすいように圧力を減らされて、周囲から気化熱を奪いながら気体になります。
気体に戻った冷媒は、再びコンプレッサーで圧縮され、これを繰り返していきます。
この、『気化熱を奪う』部分を冷蔵庫内に置くことにより、中の空気が冷え、中のものも冷える、という仕組みです。
小型・ミニ冷蔵庫のトレンド
ここ最近は、もっと小さい、机の上に置けたり、車のシガーライターから電源を取って車の中で使用できるような、超小型冷蔵庫も出てきましたね。
これは『気化圧縮型』ではなく『ペルチェ効果型』という方式で中のものを冷やします。
ペルチェ効果とは、違う種類の金属を接合して電圧をかけると片方の金属からもう一報の金属に熱が移動する現象のことで、電流を流す方向を変えると、熱が移動する方向も変わります。
なので、この『ペルチェ効果型』の小型冷蔵庫は、スイッチを切り替えると小型保温庫にも使えるのが特徴です。
この『ペルチェ効果型』は、冷媒やコンプレッサーなどの装置が要らないので装置は小さく安価ですが、冷却効率がとても悪いので、現在はこの超小型なものにだけ使われています。
更にもっともっと小型の冷蔵庫もあります。
パソコンのUSBポートから電源を取るんですが、この形だったら『冷蔵庫』って言ってもいいよね?