専門学校の夜間に通う
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専門学校の夜間に通う社会人が年々増加しているようです。
これには、会社に頼らずとも自分の技術で生活することができるように、専門知識を身につけようという考えに基づくものと思われます。
会社の業務に必要な技能を身につけるため、というよりは、独立開業ができる開業権のある資格や、高い専門性を持つ資格を取ろうと考えている人の多くが専門学校の夜間に通っているようです。
夜間の専門学校生が増えている背景
このような考えの背景として、全国的に雇用者の平均年収が減少しているということが関係していると思われます。
サラリーマンの平均年収は、平成18年度の国税庁調べでは435万円です。
収入は年々減少傾向にあり、平均年収は9年連続で減少しているのが現状です。
企業の景気回復の努力にもかかわらず、年収が増加しないのは、派遣社員、契約社員の非正規雇用の増加が原因の一つと言われますが、それだけではありません。
全体的に見て、景気は回復傾向にあると言われています。
派遣社員や契約社員という雇用形態が増えると確かに平均年収は減ります。
このような雇用形態の社員はボーナス等がないため、月収は正社員とあまり変わらないか少し高くてもトータルで計算をすると少ないことが多いようです。
派遣社員、契約社員などの時給制の雇用形態は、企業が人件費を削減するために使う雇用形態なのです。
つまり、企業の利益はあがっているのに人件費分の資金は浮いていることになります。
では、この浮いたお金はどこに行ったのでしょうか。
以前では景気がよくなれば社員の給料が上がるのが普通でしたが、今はその分を他の予算にまわしている為に給料が上がらないのです。
本来は給料に還元されていた分は、企業買収を防ぐための対策費になったり、東南アジア、中国など、低賃金で雇用できる国への雇用をさらに拡大するための資金に使われたりしているようです。
人気の夜間専門学校
このような背景があるならば、専門性を身に着けて年収のアップを図ろうという考えは当然の流れだと言えます。
特に医療系の専門学校は専門性の高さ、開業権を持つ国家資格があることなどから人気があります。
しかし医療系の資格は、取得までに2年以上かかるものが多く、また国家資格に合格する人数も限られているので専門学校夜間の学校選びが重要になってきます。
合格率100パーセントに近い数字をウリにしている専門学校の多くは、在学中から厳しく実習やテストをしているため、日常の授業についていくだけでも大変のようです。
しかしやりがいがある仕事につける、実践で役立つことも身につけられるというメリットがあるので、専門学校の夜間は人気があるのでしょう。
特に専門学校の夜間だと、目的意識の高い人が多いので、お互い良い刺激になるのではないでしょうか。